天使と悪魔第1話
清少納言
「まず一人目は・・・月野 星。モデル的存在。
表の顔は、天使。裏の顔は、悪魔。愛をいじめたすべての人が、天使でもありながら・・悪魔だー」と、ほたるが怒鳴った。と、その時
「おい、ほたる、だまれ。勉強に集中できないっつうの、もうだまれー」と、いとこに言われた。
ほたるは今、いとこの家に住んでいるのであった。親がいないからだ。
翌朝、ほたるは中学校に向かうため歩いていた。一人目の復習、月野 星と同じ中学だ。
学校につき、教室に入ろうとしたら、教室の中にいた月野 星が、「あら、ほたるさん、おはよう」いかにも可愛らしい声でいう。
周りの男子はメロメロだ。「おっおはようございます」とほたるは返した。休み時間になった。ほたるは愛の日記を見た。
「愛は一体星になにをしたのかぁーっ」と、星に日記をとられてしまった。
(どうしよう、名前がばれてしまう)と、心配に思った。(神様〜どうか〜)と願った。
「日記帳ね。篠川 愛。ホタルさん、愛って誰かしら」
(こいつ忘れていやがる・・)と思いつつ星の質問に答える。「うちの妹だよ、双子の」
「あら、そうだったの。」と、星は返事を返した。
「まぁいいや、私には関係ないわ。」といって去っていった。
「もう、決めたわ。あなたへの罰。絶対、あなたの罪の重さを自覚させてやる。」と、しーんとして誰もいない教室で言った。
放課後、ほたるは星を屋上に連れてきた。
「何よ、話って。」
「あなたはまだ、罪の重さを知らない」
「何がよ」
「あなた、愛の髪の毛切ったのね。悪口を言いつつ。」
「な、なんで知ってるのよ」と、星は恐る恐る言った。
「だから、そのきれいな髪、切るね。」
「やーめてー、きゃーーー」バシッバシッバシッ
次の朝、学校にいくと、星はいなかった。
「ねぇ月野さんは?」
「ほたる、知らないの?引っ越ししたんだよ。」
「どこに?」
「ベトナムに」と、クラスメイトは言った。
どうやら、逃げたようだ。