天使と悪魔


「いったいあの双子を殺したのは誰なんだろう。」

ほたるは最近このことばかり考えている。

あれから1週間もたっているのに・・・

(今思えば殺される理由もないし、自殺する理由もない。じゃあ、一体何だったのだろう。)

「うーん、だれなんだろう」と、ホタルがつぶやいた。

「何ぶつぶつ言ってんだよ、ほたる」と、龍雪が現れた。

「ねぇ、龍雪。」

「なんだよ」

「あのさ、龍雪って、双子を殺した犯人?」

「はぁ、何言ってんだよ。お前」

「だって龍雪の様子、最近おかしいんだもん」

そしてほたるは今までのこと、思いを話した。

「で、お前はおれが犯人だと?」

「うん」

「馬鹿なこと言ってんじゃねーよ。おれは犯人ではない」

「ごめん、うそだよ」

「なんだよ、うそつくなよ」

と二人の会話が終わり、教室へ向かう。

(龍雪ってこの頃おかしい、双子が死んだのだって、自殺か殺しかわからない状況で殺したと思ったのだろう)と思ったあと、ほたるは思った。

(もしかして、本当に龍雪が犯人なら、屋上に証拠があるかも)

ほたるは走って屋上へ向かう。

屋上には、誰もいなくしーんとしている。

そんな中ほたるは証拠を探す。

その日は探しても見つからなかった。

「本当に龍雪が犯人なのかな」とほたるはつぶやいた。

一緒の仲間だから犯人だと思いたくない。ほたるはそう思った。

つぎの日、ほたるはかぜをひいてしまった。

ほたるは証拠を探しに行きたかったのにいとこのお母さんに「行っちゃダメ」と言われてしまった。

その頃学校では、

「ほたるってバカだよね」

「ホント、ホント」とみんなが騒ぎ出す。

そして、龍雪が言った。

「みんなは、僕の仲間だ。みんなでほたるを懲らしめよう。」とね。