天使と悪魔第4話
「いったいあの双子を殺したのは誰なんだろう。」
ほたるは最近このことばかり考えている。
あれから1週間もたっているのに・・・
(今思えば殺される理由もないし、自殺する理由もない。じゃあ、一体何だったのだろう。)
「うーん、だれなんだろう」と、ホタルがつぶやいた。
「何ぶつぶつ言ってんだよ、ほたる」と、龍雪が現れた。
「ねぇ、龍雪。」
「なんだよ」
「あのさ、龍雪って、双子を殺した犯人?」
「はぁ、何言ってんだよ。お前」
「だって龍雪の様子、最近おかしいんだもん」
そしてほたるは今までのこと、思いを話した。
「で、お前はおれが犯人だと?」
「うん」
「馬鹿なこと言ってんじゃねーよ。おれは犯人ではない」
「ごめん、うそだよ」
「なんだよ、うそつくなよ」
と二人の会話が終わり、教室へ向かう。
(龍雪ってこの頃おかしい、双子が死んだのだって、自殺か殺しかわからない状況で殺したと思ったのだろう)と思ったあと、ほたるは思った。
(もしかして、本当に龍雪が犯人なら、屋上に証拠があるかも)
ほたるは走って屋上へ向かう。
屋上には、誰もいなくしーんとしている。
そんな中ほたるは証拠を探す。
その日は探しても見つからなかった。
「本当に龍雪が犯人なのかな」とほたるはつぶやいた。
一緒の仲間だから犯人だと思いたくない。ほたるはそう思った。
つぎの日、ほたるはかぜをひいてしまった。
ほたるは証拠を探しに行きたかったのにいとこのお母さんに「行っちゃダメ」と言われてしまった。
その頃学校では、
「ほたるってバカだよね」
「ホント、ホント」とみんなが騒ぎ出す。
そして、龍雪が言った。
「みんなは、僕の仲間だ。みんなでほたるを懲らしめよう。」とね。