天使と悪魔 第六話
「これからどうしようか。まぁここで1泊するのも悪くない。よ〜しここで泊まろう。」
と言った後、火をつけるため森の中に入ってまきを集める。 あたりはまだ明るいので森の中で迷うことはまずない。
それに迷ったとしても、
リュックサックの中に2Lの水筒2本、お菓子(駄菓子 3つ袋 菓子4つ)
ケータイ、懐中電灯、おにぎり(4個)、ライターを所持していた。 「これだけあれば多分、2〜3日はここで生活できる。」
そうつぶやくと、さっき集めてきたまきに火をつけた。とても温
かい。
「そういえば、私は何で寝ちやったのかな?歩いてた途中に寝るはずがないし、私はここに来るまで1回もおきなかった。
それに、由香里、さゆり、潤、和馬は「大丈夫か?」とかの一言もなかった。
つまり私は、由香里達のお望みどおり寝てしまった。
だとしたら、何で私が眠らないといけないのか、それに私がお望みどおり寝るとは限らない••。睡眠薬、睡眠薬を麦茶に入れれば私は、お望みどおり寝てしまう。
でも・・。たとえ私が睡眠薬で寝てしまったとしても、誰が得する
の?」
そうほたるは、暗い森の中で言った。
ガサガサッガサガサガサッ 「なっ何?」ほたるは、震えながら言った。
「ごめんなさいねぇ。怖がらせちゃって。あぁーあの時の君じゃあ ないか。」と、見知らぬおじいさんが言った。
「あの時の君?てか、おじいさん、誰?」
「あぁ、私かい?私はこの近くに住んでいる中島大輔じゃ。 よろしくな」
「あっ、よろしくです。」
「私思ったんやけど、こんなところに泊まるより私の家に来なさい。 ここは熊がでるからな〜」
「えっ、でも」
「大丈夫や。それにあんたと同じ年の孫がいるから。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。お願いします。」
そう言ってほたるは、中島さんと一緒に中島さんの家に むかったのであった。
「あと少しでつくからねえ」
「あっはい」
「ついたよ。ここが私の家じゃ。ほらあがりなさい。」 「はい。お邪魔します。」
「おじいちゃん。帰ってくるのが遅いよ〜」
「あっごめんな。」
「その人誰?おじいちゃん」
「あーこの人は、森の中で寝ていたから連れてきたんじゃ。 名前は?」
「私は篠川ほたるって言います。」
「へえ一よろしく。私は、中島鈴香。」
「こちらこそよろしく。」
「今日はシチューだ。もうつくってあるから食べるよ。」
と言った後、ほたる達は、大輔さんがつくってくれた シチューを食べ始めた。
「どうだ?おいしいか」
「うん、おいしよ」
「あの、大輔さん。私の顔を見た時、「あの時の君」って 言ってたんですけどあれどういう意味なんですか?」
「えっと、お前さんと会う前なんだがな。お前さんが 20人くらいの人に運ばれてたのを見て、
あっ君か〜ってあの時言ったんだよ。」
「運ばれてた!!私が睡眠薬で眠らされてた時か。」 「睡眠薬!!鈴香そんなの使ったことなぁ〜い。
てか、睡眠薬で眠らせられるなんてかわいそう。」
「ホントかわいそうだな。ところでお前さん、明日はどうするんじゃ?」
「明日は、午前8時にここの家を出て私を眠らせたやつらに」
睡眠薬で復讐します。