天使と悪魔第7話
大輔は怒鳴った。「復讐?君は、何を考えているんだ。君はこれまで、自分の勝手な都合によって一人の女の子が転校し、一人の男の子はナイフで腹を刺され入院中。二人の女の子は、謎の死。
復讐なんかするんじゃない。もしどうしてもするのであれば、今すぐこの家から出て行け!!」そして強くテーブルをたたいた。
「大輔さん、なぜこれまでしてきた私の復讐を知っているんですか!?」
「・・・」
繰り返し、言った。「どうして知っているんですか?」
「あなたは一体、誰ですか!?」
ほたるは逆に大輔を攻め込んだ。
大輔の孫は、ぽかんとただ口を大きく開けているまま、固まっていた。
そして大輔は、言った。
「実は、私は君の妹の、4年前の担任だったんだ。
だから、君のことも知っている。」
「えっ・・でも、愛の担任の名前は、大輔じゃなくて、隆盛じゃなかったっけ?」
「偽名だよ。君の顔を見た瞬間、愛の姉の、ほたるだとさとった。
そして、自分の正体がばれたらいろいろと聞かれるかもしれないから、そうしたんだ。」
「でも、何で私のやってきたことを知っているの?」
「愛が自殺してから、君が何をしでかすか心配で、監視していたんだ。すまないな・・・」
「いえ・・いいんです。でも、私は誰に止められても、復讐しますから。」
そういって、ほたるは隆盛の家を出た。
「この後、どうしようか・・まあ、なんとかなるか。」
そういってほたるは歩き始めた。